[PSYCHIC DETECTIVE SERIES]
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Vol.1 Invitation
主人公降矢木和哉(ふるやぎかずや)は、 人間のこころのうちなる世界に潜入し、 複雑に交錯する事件の謎を解明する探偵である。
今なお旧い因習が支配する地方の旧家、白鳥家。
そこで降矢木を待っていたのは、 意識不明の美少女白鳥麻美であった。
降矢木は麻美の祖母であり、白鳥家の当主である白鳥きくから、 麻美の意識回復を依頼される。
白鳥家に蠢く人間たちの欲望に翻弄される麻美。
麻美を無意識の淵に追いやった影の正体は?
真実を求めて麻美のこころにダイブする降矢木。
そして彼が見た真実とは・・・。
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Vol.2 Memories
降矢木を苦しめる過去の忌まわしい影。
「まだあなたの心には、あの人の思い出が輝いているのね。
わかったわ。わたしをひとりにして」
恋人、森崎梨絵香はそう言い残すと、降矢木のもとを去った。
傷心の日々を送る降矢木を訪ねたのは、一人の少女だった。
少女の名は後藤翔子。翔子は何かに怯えていた。
「父の記憶を消して下さい」 その言葉が全ての始まりだった。
色褪せた過去の街が、鮮やかな色彩で蘇る。
誰が何の為に過去を蘇らせるのか?
降矢木を待ち受けているのは?
そして、思い出に秘められた謎とは・・・
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Aya
「あなたに会いたかった。私を殺したあなたに・・・」
幽玄の美に包まれ、彼女は悲しそうに呟く。
主人公、降矢木和哉はまたもクライアントの心に潜入を試みる。
暗闇に映し出されたものは彼の忌まわしい過去なのだろうか。
生と死が交錯する中で演じられる神秘なサイコ・トランス。
そして、そこには神谷老人の恐るべき罠が待っていた。
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Orgel
灼熱の音が響きわたる季節。 女が二人、歩いていた。
二人は季節に逆らうように、喪服を纏い、手には数珠を携えている。
そして、陽炎に揺れる降矢木の事務所に消えて行った。
葬式の帰り、あるいはこれから参列するのか・・・
どちらにしろ、あまり縁起の良い話しではない。
降矢木は喪服に包まれた女と対峙していた。
その背後には、無表情な老婆が影のように寄り添っている。
美しい顔立ちの女だった。
影が薄く、線の細い印象を受けるが、
その目だけは異様な輝きを放っている。
窓から差し込む陽光が、彼女の横顔を照らしだす。
狂気。 この言葉こそ彼女に相応しく、また降矢木の客としても相応しい。 そして、彼女の狂気は、夏さえも狂わそうとしていた。
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Vol.5 Nightmare
それは夢で始まった。
嵐の夜、助けを求め叫ぶひとりの少女。
降矢木が近づくと、少女は姿を消す。
決して近づくことが出来ない。
その夢が毎夜のように降矢木を襲った。
ある夜、その夢は惨劇へと変わる。
低く呟くような祈りの声に包まれ、少女が一糸まとわぬ姿で佇む。
美しい裸身が蝋燭の炎に妖しく揺らめき、
ナイフの冷たい光が少女を襲い、胸を切り裂く。
真っ赤な鮮血と悲鳴。 そこで夢は破られる。
果たしてこの悪夢は何を意味しているのか?
無惨にも殺された少女は、現実に存在するのか?
悪夢に魅入られていく降矢木の運命は・・・。
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Solitude
「真行寺彩は生きています。あなたの助けが必要だ」
降矢木の病室を訪れた男は静かに告げた。
驚愕する降矢木。
かつての恋人真行寺彩は、 降矢木が彼女のこころを治療中、事故で他界した・・・
アナリストは自分の愛する人間にダイブしてはいけないというタブーを破った報いが、彩の死だった。
だが、男は彩の生存を告げ、 しかも彼女のこころに再度ダイブするよう強要する。
しかし、降矢木は蘭香芳を無意識界から助ける為に、サイキック能力を喪失していたのだった。
果たして彩は生きているのか?
またローズマリーという新しい肉体を手に入れた蘭香芳の運命は?
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Solitude2
失踪した梨絵香の捜索を諦めた降矢木は ローズ、樋渡とともに真行寺邸へと向かう。
そこでは、かつての恋人真行寺彩が目覚める時を静かに待っていた。
彩の逃避した自我を求めて3人はダイブする。
寂寥とした虚無の香りだけが存在する世界。
降矢木が遭遇したビジョンは遠い過去の記憶だった。 ミルク色の霧に包まれた庭園。
時折、風に誘われた花びらが吹雪のように舞う。
霧に浮かび上がるように、無邪気に毬を就く幼き彩の姿が映る。
そこへ現れたもうひとつの幼児・・・。
ビジョンを目にした降矢木は激しく動揺する。
その時、空間が激しく崩れ始めた。
彼の見たビジョンが彼の意識に動揺を与えたのだ。 果たしてプロジェクトAYAとは?
降矢木は彩の意識を取り戻す事が出来るのか?
失踪した梨絵香の行方は・・・。
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