◇蘭殺される
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蘭が誘拐され、さっそく現場(神戸港)に降矢木が到着するとそこには、白昼堂々、刃物を持ったボランスキーの姿がありました。蘭は今にも刺されてしまいそうです。
お国柄の違いなのか、あっちの人の犯罪行為は大胆ですよね。目立つことこの上ないことを平気でやります。
ここで気になる名台詞があります。ボランスキは、「そんなできそこない・・・」と言う言葉で蘭を比喩しているわけですが、これは両性具有者の彼女が人間として劣っている、ことを意味しているものと考えます。
しかし、男も女も可能なら、むしろ完璧であるし、一人で完全な存在であると、Vol.2でも説明しているぐらいですから、できそこない、はちょっと理解に苦しみます。
これは単純に、ボランスキーの古い価値観にすぎなくて、一見女性である蘭に男性器が備っていることによる不快感から、”できそこない”、という言葉が発せられたものだと思います。
この言葉がサイキックポテンシャル側を示しているとはどうも考えにくいですからね。
ということは、ボランスキーは彼女を誘拐している間、一度全裸にして性交を試したということなります。う〜ん、さすがっ！
古いオヤジの観念からすれば、それはとても見るに耐えないものだったでしょう。殺してしまおうと考えたのもわからないでもありません。ボランスキー自身が別の方向で目覚めれば、できそこないと呼ばずに済んだのに！ まっ、それはいいか。
ところでヘルマフロディ手の人って、自分だけで子供を産むことができるんでしょうか？ だとしたらまさしく神としか言いようがありません。すごすぎっ！
◇揺れる時
蘭が殺されたその夜？ 降矢木はふたたび悪夢に苛まれました。
ローズマリーのいない教会の中で、彼は蛇に内蔵を食いちぎられたり散々な眼にあうのですが、その時、心の状態の蘭が現れてきて、十字架は揺れる時、、、とつぶやきます。
いまでこそ、揺れる時、、、が柱時計の振り子であることがわかりますが、このキーワードは、PDSの中ではかなりセンスのいい、謎かけ、であったと思います。まともな探偵シリーズなら、このダイイングメッセージだけで、物語が作れるぐらいです。
揺れる時には、蘭からの手紙があり、「これを読んでいる時にはもうわたしは生きていないでしょう」、という死を予測していたかのような内容が。さすがヘルマフロディ手の感覚は鋭いですね。頭が上がりません。
◇もう一つの教会
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蘭の手紙を頼りに、降矢木は再び教会に出向くわけですが、、、
教会ってさぁ、他にもあるでしょう？ なんで１コしかないわけ？ 神戸ならそれこそいくつもあるはず。
ナイトメアでいう教会というのは、１コしか存在しないんです。これじゃ謎解きもへったくれもありませんね。
そこにいけば解決するわけですから。
その唯一の教会に忍び込んだ降矢木は、地下に続く階段を見つけだし(何故か床の下)、もう一つの教会を発見します。そしてそこには、あの悪夢の根源でもあったローズマリーの遺体(生きてる)があったのです。
さっそくサイコダイブすることになったわけですが、、、
全ての謎が解けると言いながら、、、
◇バグなのか心象なのか
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ローズマリーにダイブした後、不可思議なコトが起こります。（心象世界だからなんでもアリだけど）
彼女の肖像画が飛び出してきて全裸で抱きしめられ喜んでみたり、蘭の幻影が柱時計をスケッチしてみたり、まったくこのへんは難解で、その蘭の幻影が消えるのとほぼ時を同じくして、降矢木は無意識の果てに飛ばされてしまうのです。
この瞬間が、何回か見たんですが、どうもよくわからないのですね。瞬間的に見知らぬ男の死体(若い)とか出てくるし、これってバグ？
説明するのもアレなんで飛ばしますけど、要するに、意識レベルを同期させた家の中から、無意識の果てに飛ばされる瞬間、その演出が、バグッているような気がするんです。
そもそも、心象＝バグって、、、区別つかないんですけど・・・
こういう大事な場面でごまかすのやめていただけませんか！
そうだ、Vol.1インビテーション(Win版)のエンディングは完全にバグッてましたよ！！！
スタッフロールが終わらない内に、メモリーズの予告にいってました。ほんと勘弁してくださいね、こういうの！！
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