[PSYCHIC DETECTIVE SERIES]
Nightmare Vol.5 Nightmare
それは夢で始まった。
嵐の夜、助けを求め叫ぶ
ひとりの少女
降矢木が近づくと、少女は姿を消す。
決して近づくことが出来ない。
その夢が毎夜のように降矢木を襲った。
ある夜、その夢は惨劇へと変わる。
低く呟くような祈りの声に包まれ、少女が一糸まとわぬ姿で佇む。
美しい裸身が蝋燭の炎に妖しく揺らめき、
ナイフの冷たい光が少女を襲い、胸を切り裂く。
真っ赤な鮮血と悲鳴。 そこで夢は破られる。

果たしてこの悪夢は何を意味しているのか?
無惨にも殺された少女は、現実に存在するのか?
悪夢に魅入られていく降矢木の運命は・・・。
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霧姫によるこだわりレビューVol.5

Starting】 【Chapter1】 【Chapter2】 【Chapter3】 【Chapter4

◇無意識の果て

ローズと降矢木 ようやく物語もクライマックスです。
ここではもうものすごい展開が待ち受けています。

ローズと対面する降矢木ですが、「わたしの心はもうわたしのものじゃない」、「あなたが来るのが遅かった」 と責め立てられます。
その世界には、彼女以外にも、あのボランスキーがいたりします。彼は自分が真理の探究者であり、サイコアナリストであることを名乗ります。
そういえばVol2メモリーズでも、椎名香織というアナリスト、そしてVol5で、ボランスキーという強力なアナリストの名が、ことごとく特Aの降矢木まで知れ渡っていないことを見ると、アナリスト業界はわたし達が考えるよりも、遙かに広い業界と考えることができます。しかし本職が探偵なら、その手の情報網は必須なような気がするんだけどなぁ。
もっとも、ボランスキーってロシアかそっちの方面ぽいし、超能力研究においては、世界でもトップレベルを誇りますから、能力はかなり高いと考えてもよろしいかと思います。

ともあれ、サイコアナリストとは、100年以上もの歴史をもち、世界を又にかけるジョブであることがほぼ断定できるでしょう。ええ、もちろんそんな設定はPDSでは一言も触れたりしませんけどね、触れたら、それこそ脆くも崩れ去りますから。立て直すことなどできようはずがありませんし。
ボランスキはフリーの降矢木とある意味似たような、闇で活躍するアナリストであったのでしょう。

◇チャック開けますね
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チャック開けますね 展開が進むと、ボンラスキのいう面白いモノ、、、マニア必見の人間ホルモンショーとなります。
ローズはある一族の末裔であり、その代々言い伝えられてきた情報が納められている、とされた彼女のお腹に、チャックがあって、開けると楽しそうに、ボランスキは中からザクザク内蔵を取り出します。 そしてそれを掴んで美味しそうにバクバクと貪ります。ローズはその傍らで心を失った人形のように固まっている・・・

もうマニアにはたまらない演出ですね。本当に面白いモノだったんじゃないかと。人間の欲望を叶えるのが心象世界なら、これはかなり極上の部類に入るでしょう。

ギニーピッグと聞いて、反応した人はマニアです、ちなみに! そうアナタのことね。
わたしは見てませんよ、このビデオ、、、、かつての酒鬼薔薇のような、惨殺事件が発生すると、類する内容のビデオレンタル者のリストが洗い出されますから、それ自体が怖くて、その手のビデオは借りないことにしてるんです。今ならネットのログもあるから、逃れられないかも・・・ってマジに語ってますが(笑) 参考までにギニーピッグは3まであります。
あなたもこれを機に、人肉マニアになってみてはどうでしょう。かなり美味らしいですよ!?

◇史上最弱の降矢木
 [JUKE BOX] >>> On♪

史上最弱の降矢木 ローズの内蔵を食べ尽くしても飽き足らないボランスキーは、次はオマエダ〜!と叫び、降矢木に斬りかかってきます。
しかし、その時、あの蘭のサイコエネルギーが、ボランスキーの頭に直撃! ギャー! という雄叫びと共に彼は倒れ伏します。
蘭強いなぁ、、、ホント頼もしい、憧れますね彼女には。降矢木は呆然と立ちつくしているだけでしたから。役立たずとはまさに彼のことです。ローズも彼には幻滅したこと疑いありません。

心はこうして生きていると蘭は言います。肉体はその男にコワサレちゃったと・・・

「まだ、生きていたのか、このできそこないめ〜!」

ボランスキーは蘭の特質をよほど気に入らなかったんでしょうね(笑
彼は、突如、その善良なる聖職者の服を脱ぎ捨て、なんと骸骨剣士になるという、とてつもないシチュエーションが待っています。これでわたしの恐れていた、”宇宙人登場”に一歩近づいた、ということです。
で、この時のボランスキーが強いのなんのって、降矢木はここでも反撃の余地もなく、サクッと腕を切られ(骨がない)、胸を切り裂かれます。
さきほどは奇襲に成功した蘭ですが、パワーアップしたボランスキーの前ではただの人、ほんとのできそこないです(笑)
刺される蘭 心象世界でもグサッと刺されます。もう刺されまくりですね。
それにしても降矢木の弱いこと弱いこと。リエカに依存していたから男としての強さをすっかり忘れたんでしょうね。抜け殻といってもいいでしょう。

しかし、頼れるべきは最弱の男なんかより、ここでもやっぱりヘルマフロディ手の存在でした。刺されながらも、彼女はボランスキを崖の方に追い込むのです。(都合良く崖があるのがまた疑問ですが)

もう一歩のところに降矢木ははじめて加勢し、落ちてた剣を持ち、「くらぃえぇ〜〜〜」と懇親の力を振り絞って、ボランスキの頭をかち割ろうとします。が、その反動で、崖に落ちてしまいます。そりゃ落ちるわ。

◇本当の心は頭の中
 [JUKE BOX] >>> On♪

落ちそうな二人 降矢木は、崖から落ちそうになっている蘭を助けようとしますが、ボランスキのヤリは、未だ彼女に突き刺さったままなので、その重さに耐えきれず、今にも落ちてしまいそうです。

その絶体絶命のピンチを救ったのが、なんと!さっきまで、はらわたえぐり出されていたローズマリーだったのです。さすがにそのままの格好じゃまずいのか、チャックは自分で閉めたようです。よかったよかった。

ローズは、「あの男は、心の場所を間違えたのです。本当の心は頭・・・」であったと言います。
えっ!? ということは、もし、ボランスキが頭だとわかっていたら、ローズは頭のチャックを開けられ、脳をむさぼり食われた、という結末になるんですか?
もうマニアの唸る声が聞こえてきそうですね。「ちぇっ!見たかったのに」と・・・
重ねて申し上げますが、わたしはソレとは違います。

ローズマリー その後、ローズは身投げをして、携えていた十字架を天に投げると、ボランスキーはその聖なる光で見る見る溶けて(蒸発?)しまいました。

そして二人はめでたく助かるわけですが、肉体のない蘭は、”帰る場所がない”のです。彼女のできそこないの肉体はボランスキにコワされちゃったから。

それを承知で降矢木は脱出を試みます

「いけない、、そんなことしたら、、、あぅあぅ」

わたしはこの蘭の言葉が名言だと思っております。
(いけないアンケート実施中!)

◇ローズになった蘭
質問 蘭の"いけないそんな事したら"は何を意味していた?
蘭がローズになってしまう事
降矢木が能\力を失う事
二人分の脱出は未知の危険を伴う事
降矢木が蘭にプロポーズした事
帰る前に君を食べたいと言った事
実は意味は何もなかった・・・
- 無料 -

目が覚めると、そこはもう一つの教会、ローズの棺の前です。
すかさずローズが息を吹き返し、降矢木にもたれ掛かりながら、「わたしは蘭よ」、とつぶやきます。

「え、君は蘭なのか・・・」

ちょっとあなた! なんでそこでビックリするわけ? 蘭を現実に引き戻したのは、降矢木自身であり、帰る場所のない蘭を、ローズの肉体に誘導したのは、彼自身なのです。それに驚かれてしまうと、逆にこっちがビックリしてしまいますよ。

まぁ、これは想像に難くないですが、降矢木の脱出時におけるサイコエネルギーの消耗の激しさから、一時的に記憶を失ったと考えるのが妥当な線だと思います。
それどころか、サイキック能力そのものを失うことになったわけですけどね。

蘭が脱出する前に言った、「いけない、、そんなこと・・・」は、彼女がローズの肉体に同化してしまうコトを指していたのか、それとも、二人分のエネルギーを使うことにより、降矢木の能力が失われるコトを指していたのか、、、さあ、どちらであったのでしょう。
ローズになった蘭

それにしてもうらやまし過ぎる展開ですね。
余談ですが、肉体を変えることは、宇宙人シャクティが言うところ(誰だよそれ?)、十分に可能だそうです。 若返りたい年代の自分の細胞を予め保存しておけば、いつでもその身体を再現して、心(魂)を入れ替えられるそうです。つまり宇宙人は不老不死を再現できるということですね。地球の文明もいずれ、そうなることと思います。羨ましいですね。

これで蘭は、もう堂々と女として生きていけることになります。
誰にもできそこない呼ばわりされることはないし、後ろ指差されることもないのです。よかったですね。おめでとうございます。

◇リエカのライバル

リエカと蘭 消耗が激しすぎたのか、降矢木の体調は回復せず、入院することとなります。ローズの身体はピンピンしているというのに。
みたところその病室は、寂れているのもあってか、やっぱり聖バタイユ病院ではないかと思います。 教会がこの世界では一つしかないわけですから、病院もココしかないに決まってますからね。 さっそく、モルグの台詞を使うチャンスです。リエカはバカだからたぶん、理解できないでしょう。

この世の快楽を楽しんでいたはずのリエカも、いつ帰ってきたのか、さすがに降矢木に付き添い、病室で見守っています。
まるでさっきまで遊びまくってましたといわんばかりに、血色のいい顔立ちを目にすることができます。 その顔に嫌気が指したのでしょう、降矢木は一人にしてくれないか、、、とつぶやきます。
それもそのはず、自分は生死を彷徨ってきたのに、一方では夜の蝶として街に君臨されたのではたまったものじゃありません。

ローズ蘭 しかし、リエカにも失ってしまったものがあります。
それは、蘭がローズになってしまったからです。ヘルマフロディ手でなくなったという事実は、リエカのお相手ができなくなるのと同時に、女としてあの美貌は驚異に映るに違いありません。セフレからライバル・・・
降矢木もサイキック能力がないとなれば、ただのオヤジです。ろくな収入も見込めませんから、おそらく三人の関係は悪化の一途を辿るでしょう。

降矢木がここで一番悩んだのは、、、これからどうしようか、、、何の仕事しようか、、そんな不安が取り巻いていたはずですし、それが現実の問題ではもっとも重要視されるべき内容です。
サイコアナリストの慣れの果てなんて、ろくなジョブには就けませんから、とりあえず宛名書きでもやったらどうでしょう? それかネズミ講とか。もう胡散臭いのならいっぱいあります(笑
もっともリエカのヒモになれば、そんな悩みなどハナから考える必要もないのかもしれませんけどね。

◇真行寺彩は生きていますって言われても

土屋英二&降矢木 そんな不安を抱えている降矢木の前に、土屋英二と呼ばれる人物が病室を尋ねてきて、

「真行寺彩は生きています、、、あなたの助けが必要だ」

と伝えられます。

さぞや困ったでしょうね、降矢木は、、、

ええ、私も困ってますよ、この展開には、、、

どうしてくれようかしら!!!

[終劇]

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2004/10/31
降矢木探偵事務所
霧姫
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